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プレイバックテキストVol.4 MLB DREAM CHALLENGE powered by Super Sports XEBIO

24日、明治神宮野球場で行われた軟式野球の日本一を決めるMLBドリームカップ2018全国決勝トーナメントの決勝戦を前にして、様々なイベントが開催され、集まった観客を大いに楽しませた。


スペシャルイベントには神宮球場を本拠地にするプロ野球ヤクルトの主砲として活躍した後、米大リーグのタンパベイ・レイズなどでプレーした岩村明憲氏、日本人メジャーリーガーとしては村上雅則氏、野茂英雄氏に次ぐ3人目としてカンザスシティ・ロイヤルズなどで登板したマック鈴木氏のほか、モデルで女優の坪井ミサトさんが登場した。

まずメジャーリーグと同じルールで「ホームランダービー」が行われた。1次ラウンドは準決勝に進出した4チームから1人ずつ挑戦し、『120秒以内+途中休憩15秒の計135秒』でホームランを何本打てるかを競い合った。
ともに決勝進出を決めていた神出設計ecoaハウスの川野拓人、SAMURAIの黒田翔太のほかクーニンズから福嶺来瑠、GODからは岡田晃太郎が挑戦した。黒田しか本塁打を放てず、もう1人をジャンケンで決めた結果、川野が勝って岩村氏も加わる決勝ラウンドへとコマを進めた。

 
決勝ラウンドは『180秒+途中休憩25秒の計205秒』ルールに変更して実施。硬式と軟式の違いこそあるものの、岩村氏はヤクルト時代の2004年に44本塁打を量産したスラッガーだ。果たして勝負の行方は……。
まずは川野が左翼席に1本、続く黒田も残り15秒ほどで左翼席に1本放った。レイズのユニホームを着て打席に立った岩村氏は、早々と右翼席へライナーで放り込んだが、後が続かずこの1本に終わる。


全員が同数だったため、川野と黒田による30秒サドンデス決着に突入すると、1本決めていた川野がラストスイングで2本目を記録。重圧の掛かった黒田はスタンドインさせられず、川野に軍配が上がった。坪井さんから勝者に贈られるバットを渡された川野は「チャンスに強いですね」と自賛し、敗れはしたが黒田も「本当に楽しかった」と話した。


かつての本拠地で1本しか打てなかった岩村氏は、「オールスターなど日米でもやっているけど、こっちのほうが難しかったよ。(打たないといけない)義務感が半端でなかったからね」と苦笑していた。
この後、マック鈴木さんと坪井さんが投手を務め、各ゲストと1打席のみの勝負を行う「MLBドリームチャレンジ」が行われた。
この2月に最速107キロをマークした坪井さんと岩村氏が最初に対決。1球目が直球でストライクを取り、さらに直球を投じた2球目は右
翼への大きな飛球だったが、見事に仕留めた。今年4月の西武-楽天や8月のロッテ-西武など、プロ野球の始球式を何度も経験している坪井さんだが、「それとはまた別の緊張感がすごかったです。何が何でも打ち取りたかったのですごくうれしい」とありったけの笑顔を振りまいた。


続いて鈴木氏が登板し、モンスターサワダを遊邪飛に、トクサンを左飛に切って取ると、いよいよ岩村氏との真打対決が実現。それまでとは打って変わり、初球からエンジン全開の投球に岩村氏は「さっきと全然違うじゃ」と苦笑いしながらも、2ボールからの3球目を左前へ巧みな流し打ちで安打を記録した。
鈴木氏は「やっぱり力んでしまいました。しっかり抑えないといけなかったが、メジャーで実績を残しているから仕方ない」と脱帽した。


これに先立ってリトルリーグの選手に打撃教室を開催した身長175センチの岩村氏は、191センチの鈴木氏との対戦後、「これだけ体格差があっても勝負できる。全国の野球少年、あきらめないでやってほしい」と愛情たっぷりのエールを送った。

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